最初に確認すること
長雨の後か。くぼんだ褐色部。枝葉の症状。
実が褐色に腐る
果実の病害や傷みを疑い、傷んだ実を放置しません。
見る場所と作業の模式図です。実物の形・色・大きさには違いがあります。
実と枝を撮影する
くぼみ、斑点、傷と発生数を確認
傷んだ実を取り除く
木の下へ残さず袋へ入れて処分
別の実への広がりを見る
長雨後と3~7日後に新症状を確認
考えられる原因と、原因別の対処
当てはまる手掛かりから原因を絞り、対処を選びます。複数の原因が重なることもあります。
01炭疽病などの果実の病害
感染により果実の組織が傷み、褐変・軟化・腐敗が進む場合があります。
- 見分ける手掛かり
- くぼみや病斑が広がる、雨の後に発生が増える。
- この場合の対処
- 傷んだ実と落果を回収し、斑点・傷・虫の有無と雨の後の広がりから原因を絞って防除を選ぶ。
02傷・虫・高温などによる傷み
食害や擦れ、高温で傷んだ部位から変色することもあります。
- 見分ける手掛かり
- 刺し跡・かじり跡・擦れ、日が当たる面への偏り。
- この場合の対処
- 実の傷と虫体、風・高温の履歴を確認し、同じ原因を減らす。
03成熟による着色
実が熟すと緑から紫・黒へ色が変わります。褐色だけで腐敗とは決めません。
- 見分ける手掛かり
- 果皮全体の着色で、傷や局所的なくぼみ・腐敗臭がない。
- この場合の対処
- 時期と品種、実の硬さを見比べる。腐敗が疑われる実は食用に回さない。
確認・作業のチェックリスト
まず見るところ
- 長雨の後か
- くぼんだ褐色部
- 枝葉の症状
対処の順番
- 傷んだ実を回収
- 風通しを確保
- 病名と登録を確認して防除
具体的な確認・作業手順と注意点
実が褐色に腐る
雨の後の病害、傷からの傷み、虫による被害などを候補にし、色だけで病名を決めません。実のくぼみ・斑点・傷、発生数、葉や枝の症状と直前の天候を撮影します。
- 傷んだ実を回収
木に残る傷んだ実と落果を回収し、木の下へ残しません。
- 広がりを比較
別の実に同じ変化が出ていないか、同じ位置から確認します。
- 原因を絞って対処
急速に広がる場合は傷んだ実を早めに除き、病斑や虫の特徴を資料と照合して、病害虫と作物・使用時期が合う登録農薬を確認します。原因が分からないまま薬剤を重ねません。