品種名や特徴、結実の性質、樹形、葉の色・形・大きさ、耐寒性・耐暑性、乾燥や蒸れへの適応で絞り込めます。品種名を押すと、詳しい特徴と育て方を確認できます。
品種一覧
果実重は種を含む生の果実1個の大まかな目安です。栽培環境、着果量、収穫時期によって変わり、記載した範囲を外れることもあります。
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件数は全30品種の内訳です。「未確認」は品種別の情報が不足しているものです。
自家結実の報告がある品種も、実の収穫を目指すなら、開花時期が重なる相性のよい受粉樹との組み合わせを勧めます。耐寒性のある品種も、幼木や鉢植えは強い霜・鉢土の凍結に注意します。
30品種/30品種
| 品種 | 樹形・樹勢 | 実の重さ・用途 | 鉢での管理 | 葉の特徴 | 気候への適応・注意点 | 結実・受粉 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ゲムリック | 樹勢は中程度。枝が広がりやすく、樹冠をまとめながら育てる | 1果約3~4g。黒実のテーブル用と油用 | 横へ広がる枝のための幅を確保します。内側で重なる枝を間引き、実を目指す場合は前年枝を残します。 | 中くらいの細長い葉。葉表は灰緑色から濃緑色 | 耐寒性は比較的高いとされる。夏の蒸れと鉢の過湿には注意 | アルボサナ、アルベキーナ。Harmonyで受粉樹として有効性を確認しています。ほかにドマット、サル・ウラクも候補。 |
| アルボサナ | 樹勢は弱~中程度。比較的コンパクトにまとまりやすい | 1果約1~2g。主に油用 | 比較的コンパクトに管理したい場合の候補です。伸びの少ない年は強く切らず、幼木に実が多く付いたら数を減らします。 | 小~中くらいの細長い葉。灰緑色から濃緑色 | 暑さには対応しやすいが、強い霜と過湿は避ける | ゲムリック。Harmonyでは、この組み合わせでアルボサナに140果の着果を確認しています。ほかにアルベキーナ、コロネイキ、シキティタも候補。 |
| ピクアル | 樹勢は中~強程度。枝が横に広がる開張型 | 1果約3~4g。主に油用 | 枝がよく伸びて横に広がるため、管理する高さと幅を決め、伸び過ぎた枝を横枝の上で切り戻します。 | 中くらいの披針形。表は濃緑色、裏は銀白色 | 乾燥で生育や着果に影響が出やすい。夏の水切れを防ぎ、排水も確保する | 自家結実の報告がある オヒブランカ、マンザニロ。 |
| コラティナ | 樹勢は弱~中程度で、枝が広がる樹形 | 1果約2~5g。油用。油分と果実由来ポリフェノールが多いとされる | 横へ広がる枝の幅を確保し、重なる枝を間引きます。立ち枝が強く伸びた場合は、残す枝を選んで切り戻します。 | 長めの楕円~披針形の葉。葉表は濃緑色、葉裏は明るい銀緑色 | 寒さに比較的耐えるが、幼木と鉢土の凍結には注意 | アルベキーナ、フラントイオ、レッチーノ、モライオロ。 |
| フラントイオ | 樹勢が強く、枝が広がる樹形になりやすい | 1果約2~3g。主に油用 | 枝を広げられる置き場所を選びます。枝先を一律に刈らず、内側で重なる枝を間引いて光と風を通します。 | 中くらいの細長い葉。灰緑色 | 温暖で日当たりのよい場所で育てる。幼木は強い霜と鉢土の凍結を避ける | 自家結実の報告がある マウリーノ、モライオロ、レッチーノ、カロレア。 |
| フラントイオ・アポロ | フラントイオ系統。樹勢は中~強程度で、丸みのある樹冠を作る | 1果約2~4g。主に油用。フラントイオ系統 | 丸みのある樹冠の内側が混みやすいため、内向き枝を間引き、高く伸びた枝は横枝の上で切り戻します。 | 中くらいの楕円~披針形の葉。葉表は濃緑色、葉裏は灰緑色 | 寒さに比較的耐えるが、幼木は強い霜と鉢土の凍結を避ける | 自家結実の報告がある ゼウス(Zeus)。 |
| マウリーノ | 樹勢は中程度。主な枝は上向きに伸び、樹冠は比較的まとまりやすい | 1果約1~3g。主に油用 | 上向きに伸びる主な枝を選んで樹形を整え、内側で重なる枝を間引きます。高さを抑えたい枝は、残す横枝の上で切り戻します。 | 中くらいの細長い葉。灰緑色 | 寒さには比較的耐えるとされる。鉢では凍結と過湿を避ける | フラントイオ、モライオロ。 |
| モライオロ | 樹勢は弱~中程度。比較的コンパクトで、枝が立ちやすい | 1果約1~2g。主に油用 | 上へ伸びる枝をすべて残すと高さが増すため、手入れできる高さに整えます。実も楽しみたい場合は、昨年伸びた枝を残しながら、内側で重なる枝を整理します。 | 中くらいの楕円~披針形の葉。葉表は灰緑色 | 乾燥や風のある環境に適応しやすく、寒さにも比較的耐える | マウリーノ、ペンドリーノ。 |
| カロレア | 樹勢が強く、樹冠が広がりやすい | 1果約4~8g。テーブル用と油用 | 枝張りが大きくなることを見込んで場所を確保します。高さを抑える切り戻しと、内側の枝の間引きを分けて行います。 | 中~やや大きめの細長い葉。灰緑色 | 幅広い環境で栽培されるが、幼木の強い霜と排水不良は避ける | フラントイオ、レッチーノ、モライオロ。 |
| ロシオーラ | 樹勢は中程度。枝が上向きに伸びながら横にも広がる、直立・開張型 | 1果約2~3g。主に油用 | 上へ伸びる枝と横へ広がる枝を整理し、高さと幅を整えます。果実を収穫する枝は、花が付く前年枝を残します。 | 中くらいの楕円形の葉。葉表は濃緑色 | 乾燥に強く、耐寒性は中程度です。冬は強い霜が当たらない場所で育てます。 | ペンドリーノ、マウリーノ、フラントイオ。 |
| シプレッシーノ | 樹勢が強く、枝が上向きに伸びる細身の樹形 | 1果約2~4g。主に油用 | 幅を抑えた直立樹形を求める場合の候補です。高さは伸びるため、手入れできる位置の枝へ切り戻して管理します。 | 中~小くらいの楕円~披針形で、葉表は濃緑色、葉裏は銀緑色です。 | 風と乾燥に比較的強く、防風樹にも利用される。強い霜には注意 | フラントイオ、レッチーノ、ペンドリーノ、マウリーノ。 |
| ブテイヤン | 樹勢が強く、樹冠が広がりやすい | 1果約1~2gの栽培試験例。主に油用 | 枝がよく伸びて横に広がるため、枝張りの幅を確保します。鉢では、混み合う枝を間引き、伸び過ぎた枝を切り戻して高さと幅を整えます。 | 中くらいの披針形。灰緑色 | 乾燥には対応しやすい。耐寒性は栽培地と樹齢の影響を受ける | ピショリーヌ(交雑和合性の異なるG1群)。アグランドーは同じG2群のため不適。 |
| バロウニ | 比較的小ぶりな樹冠で、枝が横に広がる開張型 | 1果約7g。主にテーブル用 | 大きな実を収穫したい場合の候補です。幼木では枝葉を育てることを優先し、着果後は水切れと実の付け過ぎを防ぎます。 | 中~やや大きめの細長い葉。灰緑色 | 暑さと乾燥には対応しやすいが、強い霜は避ける | マンザニロへ花粉を供給する受粉樹として利用できる。 |
| シルベストリス | 枝が茂り、小さな葉を持つ野生型オリーブ | 1果1g前後の調査例。主に樹形や葉の観賞、栽培品種の台木などに利用されます。 | 日当たりと排水を確保し、小鉢の水切れと冬の凍結に注意 | 小さく丸みのある葉。葉表は濃緑色、葉裏は灰色がかった銀色。個体差があります。 | 野生型のため個体や由来によって異なります。鉢植えでは強い霜と鉢土の凍結を避けます。 | 栽培品種のような一定の受粉特性は示しにくく、個体差がある |
| ひなかぜ(織姫) | 生育が早く、若い枝が上向きによく伸びる直立型 | 1果約2~3g。油用・ピクルスなどの果実加工用。庭木や鉢植えにも利用される | 伸びの早い枝を剪定しながら樹形を整えたい場合の候補です。管理する高さと幅を決め、切り戻しと枝の間引きを行います。 | やや大きめで細長い葉。葉表は明るい緑色 | 暑さ・寒さに比較的強い品種です。幼木のうちは強い霜や鉢土の凍結を避けます。 | エル・グレコ、マンザニロ、ネバディロ・ブランコ、ルッカ、ミッションなど。 |
| Hardy’s Mammoth | 生育が早く、枝が横に広がる開張型 | 1果約4~6g。主にテーブル用 | 横へ広がる枝の幅を確保します。結実まで年数がかかるため、幼木は枝葉を育て、実が付き始めても数を残し過ぎないようにします。 | 小さめで細長い葉。葉表は濃緑色 | 寒さや乾燥に比較的強く、日当たりのよい場所で育てます。幼木は強い霜から保護します。 | ルッカ、ネバディロ・ブランコ。 |
| ワッガベルタル | 枝が横に広がる開張型 | 1果約3~4g。テーブル用と油用 | 横へ広がる枝に合わせて、鉢の周囲に幅を確保します。上へ伸び過ぎた枝を切り戻し、開張する樹形を生かします。 | 大きめでやや細長い葉。葉表は濃緑色、葉裏は銀白色 | 暑さ・寒さに比較的強い品種です。鉢植えは夏の水切れを防ぎ、幼木は冬の強い霜を避けます。 | 開花時期の重なる別品種と組み合わせて育てます。 |
| UC13A6(カリフォルニアクイーン) | 枝が上向きに伸び、丸みのある樹冠を作る直立型 | 1果約10~12g。テーブル用 | 大きな果実を求める場合の候補です。小さな木に多く実を残さず、果実が育つ時期は鉢土の乾きをこまめに確認します。 | 細長く厚みのある葉。葉表は濃緑色から灰緑色、葉裏は銀色 | 乾燥やある程度の霜に耐えます。日当たりと排水のよい場所を選び、鉢土が長く湿ったままにならないようにします。 | 自家結実の報告がある マンザニロ、フラントイオ。 |
| ネバディロ・ブランコ | 樹勢が強く、横に広がって枝葉がよく茂る開張型 | 1果約2~3g。主に油用 | 枝数が増えやすいため、内向き枝を間引き、葉の茂る内側にも光が入るようにします。 | 大きめで細長い葉。淡い緑色から銀緑色に見える | 日当たりと風通しのよい場所で育てる。幼木は強い霜と冬の過湿を避ける | マンザニロ。 |
| ミッション | 直立気味に育ち、樹勢は中~強程度 | 1果約2~3g。テーブル用と油用 | 直立気味の樹形に合わせ、上へ伸びる枝を横枝の上で切り戻して高さを抑えます。 | 大きめで細長く、幅のある葉。葉表は濃緑色、葉裏は銀白色。成葉では縁が波打つことがある | 寒さには比較的耐えるとされる。鉢では凍結と過湿を避ける | 自家結実の報告がある アルベキーナ、コロネイキ。マンザニロとは交雑不和合性の報告がある。 |
| ルッカ | 成長が早く、枝が広がる大きな樹形になりやすい | 1果約2~3g。主に油用 | 生育が旺盛で枝が横へ広がるため、枝張りの幅を取り、伸び過ぎた枝を切り戻して大きさを保ちます。 | 中くらいの細長い葉。灰緑色 | 国内で広く栽培されるが、幼木の強い霜には注意 | 自家結実の報告がある マンザニロ、ネバディロ・ブランコ、アルベキーナ。 |
| マンザニロ | 樹勢は中程度で、枝が広がりやすい | 1果約3~5g。主にテーブル用 | 果実加工を楽しみたい場合の候補です。横へ伸びる枝と受粉樹のための場所を確保し、強風で果実が枝や支柱に擦れないようにします。 | 中くらいの細長い葉。灰緑色 | 温暖で日当たりのよい場所を好む。強い霜を避ける | ネバディロ・ブランコ、ルッカ、アルベキーナ。ミッションとは交雑不和合性の報告がある。 |
| アルベキーナ | 樹勢は弱~中程度で、比較的コンパクト | 1果約1~2g。主に油用 | 比較的コンパクトな樹形と小さな実を求める場合の候補です。幼木に実が多く付いたら数を減らし、水切れを防ぎます。 | 小さめで細い葉。灰緑色 | 暑さと乾燥に対応しやすい。強い霜と過湿を避ける | 自家結実の報告がある マンザニロ、ルッカ、アルボサナ、コロネイキ。 |
| レッチーノ | 樹勢が強く、枝がやや垂れて広がりやすい | 1果約2~3g。主に油用 | 枝を広げる幅と、垂れる枝の下の空間を確保します。実を目指す場合は別品種と組み合わせ、前年枝を残して剪定します。 | 中くらいの細長い葉。灰緑色 | オリーブの中では寒さに比較的耐えるとされる | フラントイオ、マウリーノ、ペンドリーノ、カロレア。 |
| コレッジョラ | 樹勢が強く、枝が広がりやすい | 1果約2~3g。主に油用 | 枝の広がりを見込んで場所を確保します。内向き枝を間引き、高さを抑える枝は残す横枝へ切り戻します。 | 中くらいの細長い葉。灰緑色 | 温暖で日当たりのよい環境を好む。排水不良を避ける | レッチーノ、コラティナ、ペンドリーノ。 |
| コロネイキ | 樹勢は中程度。枝が横に広がる開張型 | 1果約1~2g。主に油用 | 細い枝が増えたら、内向き枝や重なる枝を間引きます。小さな果実を付ける品種でも、樹高を抑える剪定は必要です。 | 小さく細い葉。濃緑色から灰緑色 | 高温と乾燥に強い一方、強い霜には注意 | 自家結実の報告がある オヒブランカ、ミッション。 |
| オヒブランカ(ホジブランコ) | 樹勢が強く、直立気味に育つ | 1果約2~4g。テーブル用と油用 | 銀白色の葉裏や果実を楽しみたい場合の候補です。上へ伸びる枝を管理できる高さで切り戻し、実を付けたい前年枝は残します。 | やや大きく丸みのある銀葉が目立つ | 暑さと乾燥に対応しやすい。幼木の強い霜は避ける | アルベキーナ、マンザニロ、ピクアル。 |
| タジャスカ | 樹勢は中~強程度で、枝が広がりやすい | 1果約3~4g。テーブル用と油用 | 枝が横へ広がるため、鉢の周囲に幅を確保し、内向き枝と交差枝を間引いて樹冠を整えます。 | 小~中くらいの細長い葉。灰緑色 | 温暖な環境を好み、強い霜は避ける | 自家結実の報告がある レッチーノ、マウリーノ。 |
| ペンドリーノ | 樹勢は弱め。細い枝が弓状に垂れる枝垂れ型 | 1果約1~3g。主に油用 | 細い枝が垂れるため、鉢の周囲と下に空間を取り、垂れる枝を残しながら混み合う部分を間引きます。 | 中くらいの細長い披針形。葉表は灰緑色 | 耐寒性は中程度。幼木は強い霜から保護する | フラントイオ、レッチーノ、モライオロ、マウリーノ。ピクアルとは交雑不和合性の報告がある。 |
| エル・グレコ | 樹勢が強く枝葉がよく茂る。直立気味に育ち、円錐形に整えやすい | 1果約1~2g。主に油用。樹形と葉を楽しむ庭木・鉢植えにも利用される | 直立気味に伸びる枝は、残す横枝の上で切り戻して高さを抑えます。内側で重なる枝を間引き、葉の間に光と風を通します。 | 小さめで細長く、先の尖る葉。葉表は緑色から銀緑色、葉裏は銀白色 | 耐寒性があり、日当たりと水はけのよい場所を好みます。幼木は強い霜から保護します。 | ネバディロ・ブランコ、アルボサナ、シプレッシーノ。 |
品種を選ぶときに見ること
| 楽しみたいこと | 比べるポイント |
|---|---|
| 樹形や葉を楽しむ | 直立・開張・枝垂れなどの樹形、葉の形や色 |
| 鉢で育てる | 樹勢と枝の伸び方、剪定による大きさの管理 |
| 実を楽しむ | 実の大きさと用途、結実の傾向、開花が重なる受粉相手 |