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OLIVE CARE GUIDE

地植えオリーブの育て方

地植えは植えた後に場所を変えにくいため、苗を買う前の場所選びが成否を大きく左右します。

オリーブ園ハーモニー 更新:2026年9月15日
地植えを成功させる3条件

一年を通して日が当たること、雨の翌日まで水が溜まらないこと、成木になった時の枝張りを確保できること。この3点を植える前に確認します。植え付け直後は、鉢から抜いた土と根のかたまりを乾かさず、風で揺らさないようにします。新しい根が周囲へ伸びた後は、水を与えすぎません。

最初に知っておきたい言葉

根鉢(ねばち)
鉢から苗を抜いたときに、土と根が一緒にまとまっている部分。植え付け時は、このかたまりを乾かさず、崩しすぎない。
活着(かっちゃく)
植えた木から新しい根が周囲の土へ伸び、木がぐらつかず育ち始めた状態。
幹元(みきもと)
幹と地面が接する境目。穴、木くず、樹皮の傷を確認する場所。
深植え
苗を低く植えすぎ、幹の付け根まで土で埋めること。

苗を迎えた当日から植え付けまで

  1. 1

    屋外の明るい場所で休ませる

    届いた苗は、強風と急な強光を避けた屋外へ置きます。店内や日陰から来た苗は、数日かけて日差しへ慣らします。

  2. 2

    根鉢の湿りを確認する

    届いたからと反射的に水を与えず、鉢土の中と鉢の重さを確認します。乾いていれば鉢底から流れるまで与えます。

  3. 3

    苗の状態を撮影する

    木全体、葉の表裏、幹元、鉢底を撮ります。枝折れ、斑点、虫、根詰まりがないか確認します。

  4. 4

    植え付け日を決める

    猛暑、凍結、長雨、強風の予報を避けます。苗が水切れや輸送で弱っている場合は、状態が落ち着いてから植えます。

植える場所を決める

  • 建物や常緑樹で冬に日陰にならないか確認する
  • 大雨の翌日に水が残る低い場所を避ける
  • 塀、建物、道路、隣地との距離を取り、将来の枝張りと剪定場所を確保する
  • 落果や花粉、落葉を掃除できる動線を確保する
  • 強風が抜ける場所では支柱と防風方法を先に考える
地植えの排水確認・土質・pHを詳しく見る →

植え付けに向く時期

関東平地では厳しい寒さが過ぎた春が取り組みやすい時期です。暖地・寒冷地、苗の大きさで調整し、猛暑期、凍結期、長雨が続く時期は避けます。秋植えは、冬までに根が落ち着く期間を取れる地域・時期に限ります。

植え付けと支柱

根と土のかたまりの上面を、周囲の地面と同じか少し高くして植えます。植えた後は十分に水を与え、幹を軽く揺らすと根鉢まで動く場合は支柱を立てます。

図で見る:地植えの支柱
鉢植えの支柱と八の字結束との違いを示し、地植えでは根鉢の外側へ支柱を立てるオリーブの支柱図
1

鉢植え

鉢では根を避け、鉢壁の内側に沿わせて支柱を入れます。

2

八の字結束

幅のある柔らかい資材で、幹と支柱がこすれないように留めます。

3

地植え

根鉢を突き刺さず、その外側の固い地面へ支柱を立てます。

  • 幹の付け根まで土で埋めない
  • 根と土のかたまりを必要以上に崩さない
  • 支柱は根鉢を突き刺さない位置へ安定する深さまで立てる
  • 幅のある柔らかい結束材で八の字に留め、食い込みを毎月確認する
穴の掘り方・植える高さ・支柱の立て方を図で見る →

植え付け後の水やり

段階判断管理
植え付け直後根鉢と周囲をなじませる植え付け時に十分給水
活着まで根鉢の中と周囲の乾きを確認乾いたら根鉢全体へ。雨量だけで決めない
新芽が安定した後長い乾燥や猛暑時に確認通常は自然降雨を基本とし、習慣的な給水を減らす

活着したかを判断する

活着を確認してから、植え付け直後の水やりを徐々に減らします。

  • 新芽が伸び、葉色が安定している
  • 幹を株元近くで軽く支えても、根鉢が地面の中で動かない
  • 水やり後の沈下や傾きがない
  • 根鉢と周囲の土で乾き方の差が小さくなった

肥料の与え方

植え付け直後には与えません。新芽が伸び、根が周囲の土へ広がってから、オリーブ用または果樹・花木用を一種類、製品表示の量で与えます。

  • 幹のすぐ近くへ肥料を集中させない
  • 弱っている時は施肥せず、根・排水・幹元を確認する
  • 施肥日、製品名、量を記録する
肥料の時期・量・与え方を詳しく見る →

剪定

地植えでは、枝が隣地や建物へ届く前に、毎年保ちたい高さと幅を確認します。若木は切りすぎず、枯れた枝や、枝同士がこすれる部分から少しずつ整理します。

  • 高所や太い枝は自分で切らない
  • 実を付けたい木は前年に伸びた枝を一律に切らない
剪定の時期・枝の種類・切り方を図で確認する →

害虫・病気の点検

週に一度、木全体から幹元まで同じ順番で見ます。地植えでは、幹と地面の境目を雑草や厚いマルチで隠さず、一周確認できる状態にします。

  • 木全体:傾き、急なしおれ、枝枯れ
  • 葉:表と裏の斑点、べたつき、虫
  • 幹と地面の境目:穴、樹皮の傷、細かな木くず
  • 支柱と結束材:擦れ、緩み、幹への食い込み
害虫・病気を症状から見分ける →

台風・猛暑・寒波・雪への備え

状況事前にすること通過後・夕方の確認
台風・強風支柱、結束、周囲の飛散物を確認根鉢の揺れ、傾き、主枝の裂け
猛暑・乾燥根元の乾きと葉の状態を朝に確認夕方もしおれが戻らない場合は土を確認
寒波・雪幼木の防風、枝への積雪対策春の芽吹きまで凍害範囲を急いで切らない
台風・猛暑・寒波・雪の詳しい対処を見る →