← 育て方ガイドへ戻る

OLIVE CARE GUIDE

鉢植え・地植えオリーブの支柱の立て方

オリーブは根が浅く、強風で倒伏したり根を傷めたりしやすい木です。支柱は一時的な植え付け補助に限らず、木と根鉢の揺れを抑える台風・強風対策として使います。

オリーブ園ハーモニー 更新:2026年10月9日
支柱を使う目安

幹が細い木だけでなく、樹高が増して風を受ける木や、強風が通る場所の木にも支柱を使います。支柱はむやみに外さず、木の成長に合わせて太さ・長さ・本数と結束位置を見直します。

最初に知っておきたい言葉

根鉢(ねばち)
鉢から苗を抜いた時に、土と根が一緒にまとまっている部分。
深植え
幹の付け根まで土で埋めてしまう植え方。幹元が蒸れやすくなる。
活着(かっちゃく)
新しい根が周囲の土へ伸び、苗がぐらつかず育ち始めた状態。
結束材
幹と支柱を固定する資材。幹を傷めにくい幅と柔らかさのあるものを使う。

図で比較:鉢植えと地植えの支柱

鉢植えでは鉢の内側へ、地植えでは根鉢の外側へ支柱を立てます。どちらも幹との間を八の字に留め、直接こすれないようにします。

図で見る:鉢植え・八の字結束・地植え
鉢植えでは鉢壁の内側へ支柱を立て、柔らかい結束材で八の字に結び、地植えでは根鉢の外側へ支柱を立てる違いを示す図
1

鉢植え

根を避け、支柱を鉢壁の内側に沿わせて鉢底近くまで入れます。

2

八の字結束

幅のある柔らかい資材で、幹と支柱が直接こすれないように留めます。

3

地植え

根鉢を突き刺さないよう、その外側の固い地面へ支柱を立てます。

鉢植えに支柱を立てる

  1. 1

    必要性を確認

    幹だけでなく根鉢ごと動くか、鉢と木の重心が偏っていないかを見ます。

  2. 2

    根を避けて立てる

    植え替え時に根を見ながら、支柱を鉢の内側に沿わせて鉢底近くまで差し込みます。後から無理に突き刺しません。

  3. 3

    八の字に結ぶ

    幅のある柔らかい結束材を使い、幹と支柱が直接こすれないよう八の字に留めます。

  4. 4

    鉢の安定も確認

    支柱を立てても鉢は倒れます。鉢の重さ、形、置き場所を別に確認します。

地植え前の排水確認

  1. 1

    植える位置を見る

    雨水が集まる低い場所、雨どいの出口、常に湿っている場所は避けます。

  2. 2

    試しに穴を掘る

    予定地の土が硬く締まっていないか、粘土質で水が残らないかを確認します。

  3. 3

    水の逃げ道を考える

    水が抜けにくい場合は、苗だけを深い穴へ入れず、盛り土や植える場所の変更を検討します。

植え付けの手順

  1. 1

    根鉢より広く掘る

    鉢から抜いた土と根のかたまりより、ひと回り以上広く掘り、周囲の硬い土をほぐします。

  2. 2

    根鉢を仮置きする

    根鉢の上面が、周囲の地面と同じか少し高くなるようにします。幹の付け根は土で埋めません。

  3. 3

    根鉢を確認する

    健康な根はむやみに切りません。外側を根がびっしり回っている場合だけ、表面を軽くほぐします。

  4. 4

    土を戻す

    根鉢の周囲へ土を少しずつ戻します。幹を引っ張って高さを変えず、苗が傾いていないか確認します。

  5. 5

    十分に水を与える

    植え穴全体へ水を行き渡らせ、根鉢と周囲の土をなじませます。水が引いた後に沈み込みを確認します。

図で見る:根鉢・植える高さ・支柱
根鉢を確認を示すオリーブ栽培図
1

根鉢を確認

鉢から抜いた土と根のかたまりを、必要以上に崩しません。

植える高さを示すオリーブ栽培図
2

植える高さ

根鉢の上面を周囲の地面と同じか、少し高くします。

支柱で固定を示すオリーブ栽培図
3

支柱で固定

幹を締め付けず、土の中で根鉢が揺れないように支えます。

支柱が必要か判断する

幹を軽く支えた時、地面の中の根鉢まで動く苗には支柱を使います。風の弱い場所で根鉢が動かない小苗なら、必ずしも必要ではありません。

  • 背が高く、枝葉が風を受けやすい
  • 植え付け後に幹を支えると根元の土も動く
  • 強風が通る場所へ植える
  • 幹が細く、自立しにくい

支柱の立て方と結び方

  1. 1

    根鉢を避けて支柱を立てる

    支柱で太い根や根鉢を突き刺さない位置を選び、風で動かない深さまで固定します。

  2. 2

    風上側を支える

    主に風が来る方向を確認し、苗が大きく振られない位置に支柱を置きます。大型苗は二脚・三脚も検討します。

  3. 3

    幅のある資材で結ぶ

    幹を傷めにくい結束材を使います。幹と支柱が直接こすれず、締め付けすぎないよう八の字状に留めます。

  4. 4

    揺れを確認する

    枝先が少し動いても、根鉢が地面の中で動かない状態にします。

植え付け後の点検

確認する時見る場所直すこと
強風や大雨の後苗の傾き、根元の隙間、支柱の緩み傾きを直し、土をなじませて固定し直す
月に一度結束材と幹の間擦れ、緩み、食い込みを直す
新芽が伸びた時根元と木全体根鉢が動かず、生育しているか確認する

木の成長に合わせて支柱を更新する

支柱は外すことを前提にせず、木の高さ、幹の太さ、枝張り、風の強さに合わせて更新します。既存の支柱では木全体の揺れを抑えられない場合は、より太く長い支柱や二脚・三脚へ替えます。

  • 支柱の腐食、割れ、傾きを確認する
  • 幹が太くなったら結束位置を移し、食い込みを防ぐ
  • 樹高や枝張りが増えたら支柱の太さ・長さ・本数を見直す
  • 台風期の前に、根元から木全体を揺らして固定状態を確認する