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OLIVE CARE GUIDE

オリーブの剪定と樹形づくり

剪定は、枯れ枝を除き、枝葉の内側へ光と風を通し、育てたい大きさを保つ作業です。すべての長い枝を短くする作業ではありません。

オリーブ園ハーモニー 更新:2026年9月28日
剪定するときの考え方

まず木全体を見て、枯れ枝や傷んだ枝、こすれ合う枝、木の中心へ伸びる枝などを確認します。どの枝も名称だけで一律に切らず、位置と役割を見て必要な範囲だけ整理します。数本整理したら木から離れて確認し、迷う枝は残します。

剪定で知っておきたい枝の種類

枯れ枝
葉や芽がなく、乾いて折れやすい枝。
傷んだ枝
折れ、裂け、病斑などが見られる枝。
交差枝
別の枝と交差し、風でこすれ合う枝。
内向き枝
木の外側ではなく、幹や枝葉の混んだ中心へ向かって伸びる枝。
徒長枝(とちょうし)
他の枝より勢いよく、ほぼ真上へ長く伸びる枝。
下り枝
枝先が下へ向かって伸びる枝。位置や役割を見て残すか判断する。
平行枝
近い位置から同じ方向へ並んで伸び、枝葉が重なりやすい枝。
前年枝
前年に伸びた枝。オリーブでは花が付く可能性があるため、一律に切らない。

剪定する時期

作業時期の目安注意
枯れ枝・折れ枝を除く見つけた時生きた部分まで大きく切り込まない
樹形を整える主な剪定厳しい寒さの後、新芽が盛んに伸びる前の春地域の霜と芽の動きで前後させる
伸びすぎた枝の軽い整理生育期に必要な範囲だけ真夏は枝を大きく切り戻さない
大幅に小さくする一度に行わず複数年で直径の大きな枝や高所の枝、裂ける危険がある枝は業者へ相談

枝の種類を見分ける

図で見る:剪定で知っておきたい8種類の枝
枯れ枝を示すオリーブ栽培図
1

枯れ枝

葉や芽がなく、乾いている枝。

傷んだ枝を示すオリーブ栽培図
2

傷んだ枝

折れ、裂け、病斑などが見られる枝。

交差枝を示すオリーブ栽培図
3

交差枝

別の枝と交差して、こすれ合う枝。

内向き枝を示すオリーブ栽培図
4

内向き枝

幹や木の中心へ向かって伸びる枝。

徒長枝を示すオリーブ栽培図
5

徒長枝

周囲より勢いよく、ほぼ真上へ伸びる枝。必ず切る枝ではありません。

下り枝を示すオリーブ栽培図
6

下り枝

枝先が下へ向かう枝。位置や役割を見て残すか判断します。

平行枝を示すオリーブ栽培図
7

平行枝

近い位置から同じ方向へ伸び、枝葉が重なりやすい枝。

前年枝を示すオリーブ栽培図
8

前年枝

前年に伸びた枝。花が付く可能性があるため、一律に切りません。

下り枝と平行枝の判断

枝の種類整理を考える状態残せる状態
下り枝鉢や地面へ近づく、内側をふさぐ、ほかの枝や作業の妨げになる外側へ伸びて空間があり、樹形や結実に活かせる
平行枝ほぼ同じ位置から同じ方向へ伸び、葉が重なる。成長すると枝同士がこすれ合う高さや前後に間隔があり、それぞれに光が当たる

剪定の手順

  1. 1

    木全体をいろいろな角度から見る

    正面だけでなく、左右や斜めからも見て、樹形の偏り、枝の重なり、内側への光の入り方を確認します。

  2. 2

    整理する枝を選ぶ

    枯れ枝や傷んだ枝、こすれ合う枝、内側をふさぐ枝などを確認します。枝の名称だけで一律に切らず、位置と役割を見て判断します。

  3. 3

    切る位置を確認する

    枝の付け根にある少し膨らんだ部分を傷つけず、そのすぐ外側で切ります。幹に沿って深く切らず、長い切り残しも作りません。

  4. 4

    途中で木から離れて確認する

    数本整理したら、光の入り方や左右のバランスを見直します。切りすぎる前に止めます。

図で見る:枝の付け根の切る位置

赤線の位置で切り、付け根の膨らんだ部分を残します。

オリーブの枝の付け根にある膨らんだ部分と、そのすぐ外側の切る位置を赤線で示した図

若木の剪定

若い木は、葉で養分を作り、根と幹を太らせます。最初から完成形にしようとせず、枯れ枝、株元から不要に出る枝、明らかにこすれる枝を中心に少量だけ整理します。支柱で幹をまっすぐ固定し、育てたい主な枝を残します。

実を付けたい木

オリーブは前年に伸びた枝へ花を付けます。枝先を一律に切りそろえると花芽を減らすことがあります。実を付けたい枝を残し、内側の混み合いと古くなった枝を少しずつ更新します。

剪定後の管理

  • 切った枝を片付けます。
  • 切断面が大きい場合は、癒合剤を塗布します。オリーブ園ハーモニーでは、トップジンMペーストを使用しています。
  • 作業後は剪定ばさみを手入れします。オリーブ園ハーモニーでは、一日の作業終了時に無水エタノールで消毒しています。
剪定後の新芽と頂芽優勢を実例で見る →