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OLIVE CARE GUIDE

オリーブの年間栽培カレンダー

関東平地を基準に、毎月することと、その月に観察する場所をまとめました。日付だけで作業せず、気温、新芽、開花、土の乾きを確認して前後させます。

オリーブ園ハーモニー 更新:2026年10月9日
カレンダーの使い方

今月の欄で「鉢植え」「地植え」「共通の確認」を見ます。寒冷地は春の作業を遅らせ、暖地は新芽の動きに合わせて早めます。肥料や農薬は製品表示を優先します。

01

1月

凍結と寒風を防ぐ

鉢植え

  • 鉢土が乾いたら、暖かい日の午前に水やり
  • 小鉢・幼木は風の弱い軒下へ移動
  • 受け皿に水を残さない
  • 肥料・植え替え・強い剪定は行わない

地植え

  • 基本は自然の雨で管理
  • 幼木は寒風が直接当たらないようにする
  • 積雪時は枝の雪を少しずつ落とす
  • 凍った枝を無理に動かさない

共通の確認

  • 葉の変色と枝の凍害
  • 鉢土や地面の凍結
  • 結束材の食い込み
  • 翌週の最低気温と積雪予報
02

2月

春の作業を準備

鉢植え

  • 植え替え用の鉢と土を準備
  • 剪定ばさみを清掃
  • 水やりは乾きを確認して午前中に
  • 鉢底穴と根詰まりの兆候を確認

地植え

  • 植える場所の日照と排水を再確認
  • 支柱と結束材を準備
  • 枯れ枝・折れ枝を確認
  • 植え穴へ水が集まらないか雨後に確認

共通の確認

  • 芽が動き始めていないか
  • 最低気温と遅霜予報
  • 幹元の穴や木くず
  • 前年の作業記録と必要な資材
03

3月

生育開始を見て作業

鉢植え

  • 新芽が動けば植え替えを検討
  • 根鉢は状態に合わせ外周だけをほぐす
  • 樹形を整える剪定を少しずつ行う
  • 木が元気なら春の施肥を検討

地植え

  • 寒さが緩んだら植え付けを検討
  • 混み合う枝を少しずつ剪定
  • 活着した木は春の施肥を検討
  • 新植え苗の支柱と結束を確認

共通の確認

  • 遅霜の予報
  • 新芽と古葉の状態
  • 土の乾く速さ
  • 植え替え前の根腐れ・害虫兆候
04

4月

新芽と害虫を観察

鉢植え

  • 土の乾きが早くなるため水分確認を増やす
  • 植え替え後は強風を避ける
  • 伸び始めた枝を観察
  • 葉裏と株元を週1回確認

地植え

  • 新植え苗は根鉢の中の乾きを確認
  • 支柱の緩みと傾きを直す
  • 株元の雑草を整理
  • 幹と地面の境目を一周見る

共通の確認

  • 新芽の縮れ・虫
  • 葉裏のべたつき
  • 幹元の穴や木くず
  • 植え替え後の新芽と根鉢の安定
05

5月

開花と受粉を記録

鉢植え

  • 開花中は極端な水切れを避ける
  • 鉢を急に移動しない
  • 花後の施肥は木の状態と表示で判断
  • 開花した品種と日付を記録

地植え

  • 乾燥が続く時は新植え苗の根鉢を確認
  • 開花が重なる品種を記録
  • 花後の施肥は必要な木だけ
  • 花や幼果を落とす強風後に枝を確認

共通の確認

  • 品種ごとの開花日
  • 花や新芽の害虫
  • 強風後の枝折れ
  • 受粉相手との開花時期の重なり
06

6月

梅雨の過湿を防ぐ

鉢植え

  • 受け皿と鉢カバーの水を捨てる
  • 長雨では雨の当たり方を調整
  • 花後の施肥は表示量を守る
  • 水の染み込みと鉢底からの排水を確認

地植え

  • 植え穴に水が残らないか確認
  • 幹元を草や厚いマルチで隠さない
  • 新植え苗は過湿と水切れの両方を確認
  • 落ちた病葉や実を片付ける

共通の確認

  • 斑点と落葉の広がり
  • 土の臭いと乾き方
  • 葉裏の虫
  • 土が湿るのに続くしおれ
07

7月

猛暑前の水管理

鉢植え

  • 朝に鉢の重さと土の中を確認
  • 乾いていれば鉢底から流れるまで水やり
  • 鉢側面への強い西日を避ける
  • 通常の植え替えと強い根切りを避ける

地植え

  • 活着した木は長い乾燥時だけ土を確認
  • 新植え苗は夕方もしおれが戻るか確認
  • 根元の草を整理
  • 照り返しと排水を妨げない範囲で乾燥を防ぐ

共通の確認

  • 葉焼けと水切れ
  • 土が湿るのに続くしおれ
  • 乾燥時の害虫
  • 翌日の最高気温と熱帯夜
08

8月

暑さと台風に備える

鉢植え

  • 朝の水分確認を続ける
  • 台風前に小鉢は屋内へ、大型鉢は安全な地面へ横倒し
  • 強剪定・植え替え・多量の施肥を避ける
  • 強風が始まる前に周囲の飛散物を片付ける

地植え

  • 支柱・結束・枝の裂けを点検
  • 乾燥が長引く時だけ根元を確認
  • 台風後は傾きと根元の隙間を直す
  • 裂けるおそれのある太枝の周囲へ近づかない

共通の確認

  • 台風の進路と作業できる時刻
  • 鉢の転倒と木の株元からの揺れ
  • 枝先の枯れ込み
  • 通過後の鉢割れ・傾き・枝裂け
09

9月

台風対策と生育回復

鉢植え

  • 台風対策を継続
  • 暑さが収まったら新芽と根を確認
  • 秋の施肥は元気な木だけ検討
  • 植え替えは冬までの回復期間を取れる時だけ

地植え

  • 支柱と太い枝の裂けを確認
  • 実が付く木は枝の重さを確認
  • 必要な木だけ秋の施肥を検討
  • 傾いた木は根元の空洞と根の露出を確認

共通の確認

  • 新芽が再び動くか
  • 実の傷みと落果
  • 夏の肥料・水やり履歴
  • 台風後の株元・支柱・結束
10

10月

収穫と秋肥を判断

鉢植え

  • 用途に合う熟度で実を確認
  • 健康な株は10月下旬に秋肥。根傷み・植え替え直後・過湿時は見送る
  • 暖地の植え替えは冬までの期間を確保
  • 気温低下に合わせ水やり間隔を見直す
  • 落果と病葉を鉢土から片付ける

地植え

  • 用途に合う熟度で実を収穫
  • 健康な木は10月下旬に秋肥。樹勢と結実量に合わせて量を調整する
  • 秋植えは冬までに根が落ち着く地域だけ
  • 支柱は外さず、木の大きさに合う太さ・長さか確認する
  • 実を付けた枝の裂けと擦れを確認

共通の確認

  • 実の色・傷・病斑
  • 枝葉の伸びと樹勢
  • 支柱・結束材の緩みと食い込み
  • 朝晩の最低気温
  • 土の乾く日数
  • 翌年比較用の収穫日と量
11

11月

冬越しを準備

鉢植え

  • 寒風を避ける置き場所を決める
  • 土を確認してから水やり
  • 肥料を追加しない
  • 鉢底穴の詰まりと鉢の安定を直す

地植え

  • 幼木の防風方法を準備
  • 落果や枯れ葉を片付ける
  • 幹元と支柱を点検
  • 雪で裂けそうな枝の位置を確認

共通の確認

  • 霜予報と最低気温
  • 鉢底穴の詰まり
  • 枝の傷と枯れ込み
  • 結束材の擦れ・緩み・食い込み
12

12月

休ませながら観察

鉢植え

  • 晴れて暖かい午前に必要な水だけ与える
  • 凍結する場所から小鉢を移す
  • 植え替え・強剪定・施肥を行わない
  • 暖房した室内へ長期間置かない

地植え

  • 基本は自然の雨で管理
  • 幼木を寒風から守る
  • 積雪前に枝と支柱を確認
  • 落葉後も幹元の穴や木くずを確認

共通の確認

  • 一年の作業記録を整理
  • 来春に必要な鉢・土・資材
  • 品種別の開花・結実記録
  • 春に見直す剪定・植え替え候補

地域によるずらし方

地域・状況カレンダーの調整
寒冷地・霜が遅い地域3月の植え替え、植え付け、剪定、施肥を、新芽と最低気温を見て遅らせます
暖地・新芽が早い地域月名より新芽の動きを優先し、春作業を早めます
鉢が小さい・幼木成木や地植えより乾燥と凍結の影響が早く出るため、確認回数を増やします
長雨・猛暑・台風の年予定していた施肥や植え替えを延期し、根と枝の回復を優先します

毎月共通の5分点検

  • 木全体:傾き、急なしおれ、枝枯れ
  • 葉の表と裏:変色、斑点、べたつき、虫
  • 土:中の湿り、臭い、水の抜け方
  • 幹元:穴、木くず、樹皮の傷
  • 記録:水やり、肥料、農薬、剪定、植え替えの日付