地際の食害痕。細かな木くず。柔らかい樹皮。
幹元に穴・木くず
幹を加害する虫を疑い、早く被害範囲を確認します。

土・草・マルチをよける
幹と土の境目を一周見えるようにする
穴・木くず・樹皮傷
虫、食害痕、新しい木くずを確認
被害の広がりを確認
新しい木くずが出る孔を探し、幼虫の残存を確認
考えられる原因と、原因別の対処
当てはまる手掛かりから原因を絞り、対処を選びます。複数の原因が重なることもあります。
01オリーブアナアキゾウムシなど
幼虫などが樹皮や幹を食べ、通水・養分移動を妨げることがあります。
- 見分ける手掛かり
- 新しい穴・木くず・食害痕、虫体、枝や木全体の衰弱。
- この場合の対処
- 新しい木くずの出る食入孔を探し、届く幼虫は細い針金などで捕殺する。穴への薬剤処理はロビンフッドなど、オリーブと対象害虫の食入孔噴射に登録のある製品を使う。幹元を清掃し、成虫の捕殺と発生・産卵期に合わせた登録薬剤の散布で、新たな食入を防ぐ。
02古い食害痕・物理的な傷
過去の穴や樹皮傷だけが残っている場合もあります。
- 見分ける手掛かり
- 穴はあるが新しい木くずが出ない、傷の広がりがない。
- この場合の対処
- 新しい傷と木くずが増えるか確認し、古い穴だけで薬剤を追加しない。
確認・作業のチェックリスト
まず見るところ
- 地際の食害痕
- 細かな木くず
- 柔らかい樹皮
対処の順番
- 幹元を見える状態にする
- 虫と被害を見比べ、種類に合う対処を選ぶ
- 成虫を見つけたら捕殺し、被害の拡大を毎日確認
具体的な確認・作業手順と注意点
幹元に穴や木くずがある
- 食入孔を探し、幼虫を捕殺する
幹元の木くずを取り除き、新しく出る位置から食入孔を探します。幼虫に届く孔なら細い針金などで刺して捕殺します。届かない孔へ無理に押し込まず、健全な樹皮を広く剥いだり新たな穴を開けたりしません。
- 穴には食入孔処理の登録薬剤を使う
ロビンフッドには、オリーブのオリーブアナアキゾウムシに対し、樹幹・樹枝の食入孔にノズルを差し込んで噴射する登録があります。使用当日のラベルで作物・害虫・使用時期・回数を確認して処理します。
- 成虫と産卵を抑え、新たな食入を防ぐ
幹元の雑草・落ち葉を除き、地際や枝の分岐部に潜む成虫を見つけ次第捕殺します。被害歴や成虫の発生がある場所では、活動・産卵期に合わせて登録薬剤を表示どおり散布します。香川県では成虫はおおむね春から秋に活動しますが、地域の発生状況を見て時期を決めます。
- 処理後に新しい木くずが止まるか確認する
処理後は古い木くずを除き、数日後に同じ孔や別の場所から新しい木くずが出ていないか確認します。出続ける場合は幼虫の残存や別の食入孔を再点検します。
| 見分けるポイント | すぐに行うこと | その後の対処 |
|---|---|---|
| 幹と土の境目付近に穴、細かな木くず、樹皮の食害がある | 幹元の草や落ち葉を除き、一周確認。穴・新しい木くず・虫を探す | オリーブアナアキゾウムシなど幹を加害する虫を疑い、成虫を見つけたら捕殺。被害範囲を毎日確認し、登録農薬を検討 |
| 枝の途中に穴や木くずがある | 穴の位置、枝の枯れ込み、虫の姿を確認する | 虫を特定してから対処。裂けた枝や枯死枝は安全な位置で除去し、処分する |
木全体が急にしおれる、幹元の樹皮が広くはがれる、木くずが毎日増える場合は放置しません。幼虫の捕殺や登録薬剤による食入孔処理を優先します。幹が折れそうな木や大きく枯れ込んだ木では、支えと安全を確保し、作業が難しい場合だけ果樹の害虫防除を扱う造園業者などへ依頼します。