OLIVE CARE GUIDE

鉢植えオリーブに
コガネムシ幼虫

鉢土の中の幼虫は、外からは見えません。アルボサナで実際に現れた小さな変化から、確認と対処の順番を整理します。

コガネムシ幼虫鉢植え初期症状
背景をぼかした、実が萎れ始めた鉢植えのアルボサナ
最初に気づいた変化の一つが、実の萎れでした。

先に結論:水切れでは説明しにくい萎れや葉の丸まりに加え、株元が以前より揺れる場合は、鉢土の中で根が傷んでいないかを確認します。ただし、これらの症状だけでコガネムシ幼虫とは断定できません。

アルボサナに出た四つの予兆

  • 付いていた実が萎れた
  • 葉が内側へ丸まり始めた
  • 葉色がわずかに変わった
  • 幹を触ると根元が少し揺れた

いずれも単独なら、水分、根腐れ、肥料、気温など別の原因でも起こります。今回は複数の変化が重なったため鉢内を確認し、コガネムシ類の幼虫を合計6匹見つけました。

コガネムシ類の幼虫は鉢土の中で細根を切断したり、太い根を食害したりします。暖かい時期は表層に近い比較的浅い範囲で活動することが多く、冬はより深い位置へ潜って越冬します。根が傷むと、水や養分を吸い上げる力が落ち、地上部に変化が現れます。

今回行った対処

  1. 鉢から株を抜き、根と鉢土を確認
  2. 見つけた幼虫6匹を除去
  3. 鉢土は全て入れ替えず、確認時に落ちた・取り除いた分の用土を補って植え戻し
  4. 根の負担を減らすため約140果を摘果
  5. 枯れ枝を剪定
  6. 支柱で固定し、根元の揺れを抑制

植え戻した後は、回復を急いで肥料を多く与えるのではなく、葉、芽、枝先、株元の安定を継続して観察します。農薬を使う場合は、必ず製品ラベルで対象作物、対象害虫、使用量、使用時期、使用回数を確認します。

見分けるときの考え方

葉だけを見ると原因を絞りにくいため、果実、葉、枝、株元、鉢土を一緒に見ます。特に「十分に水を与えても戻らない」「株元が不自然に動く」「生育が急に鈍る」といった変化が重なる場合は、根を確認する理由になります。

地上部の小さな変化を、根からの知らせとして見る。

今回の詳しい栽培記録

発見時の写真、鉢から抜いた根、幼虫、摘果、植え戻した後の姿は、アルボサナの個別記録にまとめています。

アルボサナに異変。鉢の中から幼虫 →

参考情報

森林総合研究所「ハムシ・コガネムシ類」:幼虫による根の食害について参照しました。