最初に確認すること
支柱だけでなく、木と根鉢が一緒に動くか。土が湿っていても葉や実がしおれるか。実の萎れ、葉の丸まり、葉色の変化が重なっていないか。
株元から木がぐらつく
幹に軽く触れたとき、木全体が株元から不自然に揺れる場合は、コガネムシ類の幼虫による根の食害などを疑います。幼虫は通常、鉢土の中にいて外からは見えません。
見る場所と作業の模式図です。実物の形・色・大きさには違いがあります。
根鉢ごと揺れていないか
幹を強く揺すらず、軽く支えて確認
幼虫と根の減り方
必要なら根鉢を支え慎重に確認
被害と季節で判断
見つけた幼虫を除き周囲も点検
考えられる原因と、原因別の対処
当てはまる手掛かりから原因を絞り、対処を選びます。複数の原因が重なることもあります。
01コガネムシ類などの根を食べる幼虫
細根や根が食べられると、木を支える力と吸水する力が落ちます。
- 見分ける手掛かり
- 以前は安定していた木が揺れ、しおれ・実の萎れも重なり鉢内に幼虫がいる。
- この場合の対処
- 必要なら根鉢を支えて確認し、幼虫を除く。周囲の鉢と残る根の量も確認する。
02植え付け直後・風や転倒による根切れ
まだ活着していない根鉢や、切れた根では木が安定しません。
- 見分ける手掛かり
- 植え替え・強風・転倒の後から動く。
- この場合の対処
- 根鉢の動きを支柱で止め、結束を点検。頻繁に抜いたり幹を強く揺すったりしない。
03根腐れなどによる支持根の傷み
根が腐敗・減少しても株元は不安定になります。
- 見分ける手掛かり
- 湿る土、根の崩れ、普段と違う臭いなど。
- この場合の対処
- 給水を重ねず排水と根を確認し、食害との重なりも調べる。
確認・作業のチェックリスト
まず見るところ
- 支柱だけでなく、木と根鉢が一緒に動くか
- 土が湿っていても葉や実がしおれるか
- 実の萎れ、葉の丸まり、葉色の変化が重なっていないか
対処の順番
- 被害と季節を見て、必要なら根鉢を支え慎重に確認
- 見つけた幼虫を取り除き、周囲の鉢も確認
- 根の被害と季節を見て、植え戻すか植え替えるかを判断
具体的な確認・作業手順と注意点
株元から木がぐらつく
幹に軽く触れたとき、木全体が株元から不自然に揺れる場合は、コガネムシ類の幼虫による根の食害などを疑います。幼虫は通常、鉢土の中にいるため、土の表面からは見えません。実の萎れ、葉の丸まり、葉色の変化など、ほかの異変も合わせて確認します。
- 鉢を押して揺らすのではなく、幹を株元近くで軽く支え、木と根鉢が一緒に動くか確認
- 土が湿るのにしおれる、実が萎れる、葉が丸まるなど複数の症状を確認
- 鉢から慎重に抜き、根と鉢土の中を確認
- 見つけた幼虫は取り除き、袋へ密閉して処分
- 周囲の鉢も確認し、根の被害と季節を見て植え戻すか植え替えるかを判断
- 薬剤を使う場合はオリーブ、対象害虫、使用方法の登録を確認
弱っている木を真夏や厳冬にすぐ鉢から抜くと、さらに根を傷めることがあります。急ぐべき被害か、植え替え可能な気温かを合わせて判断します。