← 育て方ガイドへ戻る

OLIVE CARE GUIDE

オリーブの葉が緑のまま丸まり乾く

黄色くならず、緑のまま丸まって乾燥する葉もあります。色だけで元気と判断せず、葉の硬さ、土、根、枝先を合わせて見ます。

オリーブ園ハーモニー 更新:2026年10月31日
最初に押さえること

根からの吸水が葉から失われる水分に追いつかないと、急な水切れでも根傷みでも似た症状になります。鉢土の中の乾湿と履歴から、水の不足、根の吸水不良、高温・乾いた風による負担を切り分けます。

緑のまま葉が丸まり乾く

急な水切れ・根の吸水不良・高温や風を、土の中と履歴で確認します。

緑でも、硬く乾いていないか葉の弾力と土の中を確認し、水切れと根の吸水不良を切り分けます。
傷みのない葉の例緑のまま丸まる

形と位置を比べる模式図です。実物の色・範囲には違いがあり、原因の確定には使えません。

01 / 葉

しなやかか、硬く乾くか

丸まりだけで根の異常と決めない

02 / 土

根鉢の中心まで確認

周囲が湿っても中心が乾く場合がある

03 / 経過

水・根・高温・風

急な乾燥でも根傷みでも起こる

考えられる原因と、原因別の対処

当てはまる手掛かりから原因を絞り、対処を選びます。複数の原因が重なることもあります。

01急速な水切れ

根鉢の水が不足し、吸水が葉から失われる水分に追いつかなくなります。

見分ける手掛かり
中心まで乾く、鉢が軽い。高温・乾いた風や給水の遅れと重なる。
この場合の対処
乾いた根鉢へ十分給水し、寒冷紗などで強い西日を一時的に遮る。

02根の食害・損傷・酸欠

土に水があっても、根が減ったり働けなかったりすると葉へ水が届きません。

見分ける手掛かり
湿るのに乾く葉、株元の不自然な揺れ、幼虫、根の崩れ。
この場合の対処
湿る土へ給水や肥料を重ねず、排水と根・幹元を確認する。必要な処置を絞る。

03高温・強風による水分損失

根の異常がなくても、強い日差しや乾いた風で水分の損失が増えます。

見分ける手掛かり
風・西日に当たる面や鉢が強く熱くなった後。
この場合の対処
西日側に寒冷紗・遮光ネットを張り、風の直撃を避ける。土の乾湿に合わせて給水する。
確認・作業のチェックリスト

まず見るところ

  • 葉が硬く乾いているか
  • 鉢土の中まで乾くか、湿るか
  • 根の食害や根鉢の揺れがないか

対処の順番

  1. 乾いている場合に十分給水
  2. 湿っている場合は追加の水・追肥を止める
  3. 新たな枯れ込みと芽の動きを確認
具体的な確認・作業手順と注意点

丸まり方と硬さを確認する

  • 葉がしなやかに巻いているか、カサカサに硬く乾いているか。
  • 一部の枝だけか、木全体へ広がっているか。新葉・古葉のどちらか。
  • 葉に糸、ふん、虫体、かじった跡があれば、食害の確認も行う。
  • 軽く曲げるだけで割れる葉と、弾力のある葉を区別する。確認のために何枚も折らない。

← 症状一覧へ戻る

急な乾燥でも、根の異常でも起こる

根が健全でも、鉢土が急速に乾いたり、高温や乾いた風で水分の損失が増えたりすると、吸水が追いつかなくなります。反対に、土に水があっても根の食害・損傷・酸欠などで吸えなくなることがあります。アルボサナという品種や葉の丸まりだけで原因を決めません。

土が乾く場合と湿る場合で対処を分ける

状態確認すること対応
土の中も乾き、鉢が軽い根鉢の中心だけ乾いていないか。水が隙間を通って流れていないか。十分に給水し、鉢底から排水するか確認。給水後も乾いた中心が残るなら用土と根鉢の状態を見直す。
湿ったまま、葉が乾く排水穴、受け皿、異臭、根の傷み、根の食害。受け皿の滞水を除き、湿っている間の追加給水と追肥を控える。根鉢中心の乾燥や高温による一時的なしおれも切り分け、続く場合は根を確認する。
晴天・高温・乾いた風の後鉢の熱、風が当たる面、夕方の葉の状態。強風・強い西日を一時的に避ける。急な強剪定・根切り・施肥を重ねない。
植え替えや鉢の転倒の後根鉢の揺れ、根切れ、幹元の傷。根鉢を安定させ、乾湿に合わせて給水。頻繁に鉢から抜いて確認しない。

根と幹元も確認する

土が湿るのにしおれが続く、株元が不自然にぐらつく、急に広い範囲が乾く場合は、根と幹元も調べます。根を食べる幼虫や根腐れなどでも水を吸い上げにくくなります。

Harmonyのアルボサナで見た経過

Harmonyのアルボサナでも、葉が緑のまま丸まり、そのまま乾く経過がありました。鉢内でコガネムシ類の幼虫を確認した記録と、対処後に新芽が動いた記録があります。

回復を見る目安

乾いた葉が緑へ戻るかではなく、症状が広がらないか、残った葉に弾力があるか、新芽が動くかを同じ場所から撮影して確認します。枝まで乾き込みが進む場合は、土の中の乾湿と根の傷み、幹の食害を再確認します。

ほかの葉の症状と見比べる →
参考資料